第三回母学会議

10月26日、丸ビルで、第三回母学会議が行われ、行ってきました。

赤ちゃんにやさしい街づくりがテーマ。

アップリカの社長さんが海外の保育園のお話を。

会場にはたくさんのオブジェが展示され、会議中も作品にどんどん色が付き手が加わり、

不思議な空間。東京芸大の伊東先生がプロデューサー。

普通に同じ職種が集まった勉強会や研修会では見られない、でもきっと赤ちゃんも大人も、

世界はたくさんいろいろなつながりや交わりの中で生きているのだから、

赤ちゃんにやさしい街づくりを考える時も様々な視点があった方がいいんだ。

大御所仁志田先生、北大の吉野さん、いろいろな講演があったけど、

自治体で働く私は、富山の森市長の話が興味深かった。

産後ケアセンターは、少しづつ自治体や民間でも進んできたけど、

「お迎え型病児保育」は、初めて聞いた取り組み。

病児保育は、一般的に、回復期にあるが登園できない解熱後の水ぼうそうなどの預かりをするもの。

保育園に入ったばかりの初年度の初めは、集団生活で、風邪をひいたりお腹を壊しては

保育園から迎えに来るようにしばしば電話が来た。

子供が病気の時くらい、親がそばで見てあげてという理屈はわからぬでもないけど、

一度現場に入ってしまうと抜けられない仕事もある。

みんなが実家の近くにいるわけじゃないし、配偶者と二人も限界がある。

そもそも仕事する時に子どもがいると休みがちと言われて制約がある。

富山市のお迎え型病児保育は、

登録制で、子どもが病気の時に保護者の代わりに保育士看護師ペアで、タクシーで保育園に迎えに行き、

指定のかかりつけ医に受診した後、病児保育の園に届けるシステム。

使わずに済めば一番いいけど、この制度があるだけで、働くママにとってずいぶん安心感が得られると思う。

京都看護大学の千葉先生は、

そもそも助産師とは、もしかすると当事者の私が思ってるよりも、もっと助産師は世間で認知されてないのかもしれない。

スイスでは、産後に国費で16回の助産師の訪問ができるという制度も聞いた。

利用者には負担がなく、提供者はしっかり報酬を得て、

育児不安が解消され、虐待の防止にもつながる。

私たち助産師の仕事は、見守りだったり、傾聴だったり、

今すぐに効果が上がって数値で示せるものではない。

遠い将来への投資であったり、安心して健やかに生きていくためのサポートであるがゆえに

効果や結果を出さないと予算もつかない効率社会の中では認められにくいのだろう。

子育ては、非効率で、手間暇がかかって、合理的にはできないものだと思っている。

育児の極意は諦めること。

笑顔に支えられ、人の手を借りながら、みんなで一人の人間をいっちょ前に大人に育てていくのだ。

子どもたちもみんな成人して、必死な現役子育て時代を卒業した今、

改めて、現役子育て世代に対して、

優しい街づくりとは何か、助産師目線で考えていきたい。

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